創作は朝ひらく

岡本太郎はどんなに夜遅くまで飲んで帰った日も、次の日はきちっと朝はやく起きて、創作活動をはじめたという。

 

 

 

 

私はこのエピソードが不思議でならなかった。
あの破天荒な岡本太郎がなぜ一般サラリーマンのような、決められた時間に起きて創作をするのか。芸術や創作は夜にこそ花開き、夜を徹して議論されるべきもの。それこそ、岡本太郎は「夜の会」のメンバーであった。岡本太郎だけでなく芸術家というのは情熱の赴くがまま、非日常の時空間を縦横無尽にさまよい、目に見えない何かを獲得する。当然、一日の決められた時間の中で生きるものではない。
芸術家たるや時間に管理されてどーすんねん!と。

 

 

私は勝手な芸術家像を抱き、朝型の芸術家に違和感を感じていただけだった。

 

 

創作は朝ひらく。

起床後が一番頭がクリアな状態。もっとも意志の力が強く、セルフコントロールができる時間。
3時間をピークに、その後はだんだんと疲弊していき夜になると衰える。創作は朝、最高のパフォーマンスを発揮する。

 

 

 

 

朝に創作できる環境にない人もいるだろう。深夜から朝にかけての労働、小さいお子さんを持つ人にはかなり困難。その場合でも、起きてから3時間以内に大事なことをしてしまうほうがよい。無理な早起きは午後のパフォーマンスに悪影響を及ぼすこともある。起床後、何をするのかを意識し自分の生活に合ったタスクを作ると良い。

 

 

 

 

 

誰もが知る太陽の塔。

 

 

 

 

あの造形、両腕をひらいて天を仰ぐポーズは
まるで朝起きた人が、朝日を浴びるような格好であった。

 

 

 

 

 

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