やる気の正体
やらなければいけないタスクがある。でも、やる気になれない。そんなとき、どうするのか。
やる気がなくても、とりあえず始めると、脳の「側坐核」という部位が活性化してやる気が湧く。
とりあえず始めれば、やる気は後からついてくる。
「脳は作業しはじめると興奮する」という性質を使って、とりあえず、10分いや、3分やってみようと思ってやってみる。すると不思議にノッてきて、いつのまにか20分たっている。
やる気は、やりはじめてから湧いてくるという原理を理解する。
やる気は待ち伏せしてもやって来ない、やる気なんて元々どこにも存在しないと思っておく。
そもそもなぜタスクをやるのか
私たちは大事なことでもすぐに忘れてしまう。たんたんとタスクをこなす毎日、変わり映えしない毎日に新鮮さも失い、そのことが自由で幸せな贅な時間だとしても、その実感がない。成果を具体化し、タスクを作成し、実行しはじめたあの頃。習慣化へチャレンジした新鮮な気持ちは今どこへいってしまったのか。成果がなかなか現れないことに不安を作り出すことも簡単にできる。タスクを毎日実行してさえも漠然とした不安にさいなまれるのか。
私たちは思い出す必要がある。毎日でも唱える必要がある。実行しているタスクは夢を叶えるタスクであり、好きなことを好きなようにしている時間だ。人生を自分の思い通りに創作する、そんな極上の楽しいゲームの最中だ。簡単なゲームなどつまらない。多少つまづいてこそ達成感もある。難しさを歓迎してみる。
自分の人生を自分の好きなようにデザインする。そう、好きなようにデザインできる。時間がかかるというだけで、できる。
タスクは自分で決めたタスクだ。自分にやってほしいタスクだ。たんたんとやれば良い。やれる環境にある。
そして私たちは、やりはじめたときより、今、目には見えずとも確実に力がついて、昨日より成果に近づいているのだ。
つづけることより、まずやること
タスクも作った。習慣化のしくみもわかった、あとはたんたんとタスクをこなすだけ。頭では理解してもなかなか思うように実行できない。できたり、できなかったりする日がある。これではいつ習慣化するのかわからない。不安だ。しかし、ここでやめなければ大丈夫。やめなければいつかその不安はなくなる。行動を起こしたことだけが現実化する。思ってるだけでは成果は得られない、やったことが現実化し成果に繋がる。
脳は変化を好まない、そしていつも忘れる。だから唱える。実行する。脳はいつしか「毎日やっている」こととして受け入れる。その日は来る。
やらなかった場合
やらない場合の損害とやった場合のメリットを明確にする。タスクをやるのか、やらないのか。
そして、この事実もあらためて付け加えたいが、やらなくても私たちは幸せだ。朝の創作のメソッドを行儀よくやって、自分のほしかった成果を手に入れたとしても幸せとは限らない。創作メソッドはゲームであり、たんなるお遊びだ。やるのも自由、やめるのも自由。成果がなくても自分はこれでいいと思えれば幸せ。こんなゲームなど関係なく、朝起きなんかしなくても、タスクなどやんなくても、ごきげんに暮らせていければ何も問題もない、というか、幸せだ。自己肯定をなんの迷いもブレもなく一生つづけていけるのであれば。
よいタスクを作る
そのタスクは十分にやりやすい状態になっているか、負荷がかかるようなタスクになっていないか。めんどくさいと思うようなタスクは見直しが必要だ。
(「タスクの見直し」項目へ→)
クイックスタート
タスクを実行してると、ちょうどノッてきたタイミングで20分が経過、もう少しで切りの良いところまでタスクを進めることができる。その場合でも、時間が来たら次のタスクに移ったほうがよい。次に同じタスクを進める場合にノッてきた箇所からスタートできるので、しなやかなスタートではじめられる。ひとつのタスクに集中力を使って偏らない。あくまでたんたんと実行する習慣を身につける。
やりはじめる時間を決めておく
めんどくさいと思うタスクは実行する時間を決めておくと良い。決めた時間が来たらただやる。めんどくさいのは意思決定がめんどくさいのだ。時間がきた、なんの決定力も必要ない。無駄な決定力は使わない。時間が来たからただやる。やりはじめると、さっきまでめんどくさいと感じてた気持ちは消滅している(作業興奮)。
連携する
タスクとタスクを連携させて、しなやかにタスク移行する。ここでも意思決定力を使わないようにする。いつもAのタスクの次はBのタスク。何も考えずたんたんと実行。
感じ方の変換
「ちゃんとやらなきゃいけない」と思わない。かならず20分やらねばいけないわけでないし、実行の内容が薄くても、やったのだからそれでよい。堂々とタスク終了のチェックをする。
他人から意欲をもらう
朝の創作メソッドを、複数人でやるのはとても効果的だ。ゲームは仲良しと一緒にやるととても楽しい。刺激もあるし、教えあっても良い。タスクのノートを見せ合うのは最初気恥ずかしく抵抗あるが、すぐに慣れる。むしろ見せないと気持ちが落ち着かなくなる。成果の実現を共有できたときの喜びは得難い。
丁寧という武器
やりたくない、めんどくさいと感じてるタスクを、むしろ丁寧にやってみる。丁寧にやろうという態度が気持ちを落ちつかせ、タスクを細かく小さく見積もって、やりやすくなる。
気分を変える
めんどくさいと感じるのは、疲れたせいかもしれない。十分休んで(目をとじるだけでも効果的)また再開すればいい。場所を変えてもいい。気分が変わる。着替えるのもいい。風呂にはいるのもいいし、歯を磨いたら気分もスッキリ。
私たちは機嫌よく創作を続けてゆくために、十分に休むという技術も手に入れなければならない。
(「疲労回復・リフレッシュ」項目へ→)