成果を実現させるために
成果を設定したら、さらに具体的な成果に書き換える。具体化する。
具体化を行おうとすると、疑問が湧いてくる。
<写真家になる>という場合
写真家の仕事はどのようなものか、どのようなジャンルがあるのか。プロの写真家はどのようにしてプロになったのか、どのような道具を使っているのか。値段は?撮影技術の習得はどのようにするのか、雇用はあるか。アルバイトはあるのか、どんな会社があるのか、給料は?どのような写真の評価のされかたがあるのか。写真集、展覧会、写真を撮る以外の写真家の仕事……
まずは、調べる必要がありそうだ。
成果をより具体的に
「写真家になる」というだけではまだ漠然としすぎている。できるだけ現時点で具体的な写真家の姿を思い浮かべる。具体的な人物を思い描いてもかまわない。
たとえば、「写真家になる」→(具体化)→「記事も書ける、旅をテーマにした写真家。」
<例>
成果 | さらに具体的に |
写真家になる | 記事も書ける、旅をテーマにした写真家。世界を飛び回る |
イメージしてみる。
ここでも、自分を安く見積もって自分には出来ないとジャッジしない。 未来の自分にはできると(仮に)思う。
具体的なイメージ<例> 世界を旅して大自然を撮るフォトグラファー
自分も旅をしながら生きてゆく。 大自然を自分の体で思い切り感じてみて、色々な発見を通して感じたことを感じたままを文章に記す。
写真家兼フリーライターとして、定期的にWEBマガジンなどで発表し、まとまったら展覧会なども開く。
ワイルドライフの写真コンテストで賞をもらい写真集を出版……
喫茶店でコーヒーでも飲みながら自分の未来をイメージする。
ニヤニヤ、わくわくできれば、そのイメージの方向は正しい。
成果を具体的に書き換える。
「写真家になる」→「ワイルドフォトグラファー兼、フリーライター」
成果 |
ワイルドフォトグラファー兼、フリーライター |
そこからさらに具体的にしてゆく。具体的にすれば詳細な地図が手に入る。 成果は具体的な職業でなくていい。歌がうまくなりたいでもいいし、絵が上手になりたいでもいい。
できるだけ具体的に。まだない職業かもしれない。
成果に必要なスキル
イメージした成果を手に入れるため、何が必要だろうか?思いつくまま書きだしてみる。
<例>
成果 | 必要なこと |
ワイルドフォトグラファー 兼、フリーライター | 写真を撮る技術 |
撮影の道具 | |
体力(機材は重いだろう) | |
英会話(世界をとびまわるし) | |
旅費(取材費は出るのか?) | |
旅のノウハウ | |
旅の道具 | |
文章力 | |
コミュニケーション力 | |
SNSなど発信とつながりの場 | |
写真データの加工技術 | |
ポートフォリオ、ブログ、ホームページなどご依頼の窓口 | |
その他…… |
書き出していると、まだまだ必要なスキルはありそう、こりゃ大変だ!という気持ちになる。大きな成果、遠い成果と感じる。しかし、ひるむことはない。脳のしくみを理解し確実に成果にちかづく方法がある、それが朝の創作メソッドだ。
自分には出来そうにないと、ほとんどの人はやる前からあきめてしまう。あるいは、意欲満々で取り組んだとしても三日坊主で終了してしまう。
何をしなければいけないのか
成果に必要なスキルを得るために、何をすればよいのか、やるべきことを静かな気持ちで書き出してみる。
たとえば、こんな具合。
必要なこと | やるべきこと |
写真を撮る技術 | 調べる。やってみる。日課にする。 |
撮影の道具 | 調べる。購入できるように貯金をする。 |
体力(機材は重いだろう) | 筋トレ |
英会話(世界をとびまわるし) | 学習。ラジオ英会話を聞く。英会話のアプリ。 |
旅費(取材費は出るのか?) | 貯金する。 |
旅のノウハウ | 調べる。 |
旅の道具 | 調べる。購入できるように貯金をする。 |
文章力 | 撮った写真を元に日記や、ブログをやってみる。 |
コミュニケーション力 | できる範囲で積極的に交友する。 |
SNSなど発信とつながりの場 | 何かを発信する。 |
写真データの加工技術 | 調べる。やってみる。 |
ポートフォリオ、ブログ、ホームページなどご依頼の窓口 | 調べる。開設する。ネタを作る。 |
その他…… |
このように、最初は調べるということが多い。
英会話や、貯金、筋トレ、ブログなど、具体的行動も見えてきた。
この要領で、健康、遊び、お金、人間関係、精神、住んでる環境、社会貢献…など成果を得るために必要なこと、やるべきことを書き出してみる。
たいへん時間のかかる作業なので、時間と気持ちに余裕を持って機嫌よくやってみる。確実に夢に近づく方法だと思って。
書き出すと、しなければいけないことだらけ、必要なことだらけ、今の自分に足らないことだらけ……
気が重くなることもあるだろう。ここでもひるむ必要なし、今の自分をジャッジして安易にケリを付けない。
未来の自分はこれらの必要なスキルは手に入れている。あるいはスキルのあるパートナーと強いつながりを得ているのかもしれない。
次にすることは、これらの行動を日々のタスクに落とし込むことだ。
創作にむけての設計図を書く作業はつづく。
漠然としていたものが、より具体的になって、ようやく現実に動き出す。
(年末年始に「やりたいことリスト」を書いてるだけでは不十分なのだ)
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